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キーワード:「HDD増設」,「ジャンパ」,「ジャンパーピン」,「Jumper」など
資料:各HDDディスクメーカーの設定資料,実際のHDDの上面に書かれている設定
HDDの増設,新設においてもっとも敷居が高いものとなるのが,HDDをPCに認識させるためのジャンパピンの設定 になる。
PC1台に1台のHDDだけを繋ぐのなら,市販のHDDを買ってきてそのままIDEケーブルに差し込めばすむのだが,2台かそれ以上のHDDを繋ぐとなると,このジャンパピン設定を避けては通れなくなってしまう。
ジャンパピンはジャンパブロックに差し込んで使用するソケット型のピン で,通常はジャンパブロック内の2つのピンにかぶせるように差し込む。
ATA仕様のHDDにはマスター,スレーブのケーブルセレクトモードというものが設定されていて,ケーブルセレクトに対応したIDEケーブルとBIOSのセットで使用すれば,接続した位置によって自動的に認識されるらしいが,使ったことがないので詳細は不明。
SCSIという仕様で稼動しているHDDや,古い増設HDDでないかぎり,普通のPCのHDDはIDEケーブルによってマザーボードに接続されている。(仕様:IDE参照)
左図のように,IDEケーブルはマザーボード側のコネクタ1つ とデバイス側のマスター,スレーブのコネクタが1つずつ という構成になっている。
(マザー側コネクタが青くなっているケーブルもある。)
マスター とは第1のHDDを意味し,主としてブートレコード(PCを立ち上げるための情報)やOSを格納するHDD 。
WindowsというOSはマスターHDDの第1パーティションからでないと動かないわがままなOSだ。
スレーブ とは,第2以降のHDDとなり,主としてデータ格納や,バックアップのために接続 される。
(正確にはHDDはIDEのプライマリ/セカンダリのうち,プライマリのマスターとスレーブに接続されるが,詳細は仕様IDEを参照 )
マスター,スレーブの違いは,コネクタによって変わるのではなく,どちらのコネクタにマスターをつないでも結果的には認識される。
左図のように,2台のHDDをつなぎ,以下の設定がきちんとできれば,上下どちらのHDDをマスターにしてもかまわない。
ここで,どうやって,どちらがマスターでどちらがスレーブであるのか認識しているかというところに,ジャンパピンの設定が登場してくることになる。
HDDはジャンパピンの設定にしたがって,自分がマスターであるか,スレーブであるかをマザーボードに伝えていることになる。
ジャンパピンを差し込むジャンパブロックは,HDDの背面にある。
IDE40-pinと電源コネクタの間に設置 されているのが普通で,3列〜5列のピンが2行並んでいる個所 がジャンパブロックになる。
(富士通社製のHDDは8pin+1pin孤立したpinがある)
メーカー製のPCならば,すでに接続されているHDD分のジャンパピンは当然ながら接続されているし,新しく購入したHDDにも,マスターに設定するために必要な数は付属しているのが普通。
しかし,メーカーと設定によっては複数のジャンパピンを必要とする場合 がまれにでてきてしまう。
もとあるものをぶっこ抜いてやりくりできれば一番いいのだが,どうしようもないときはジャンパピンだけで売っているので買ってしまおう。
10個セットで¥300位 で売っている。
ジャンパピンに善し悪しは関係ないので,ショートしなそうなものなら何でも大丈夫。
以降が実際に行う作業になる。以下の注意点を守って慎重に行おう。
- 1.PC電源は落としましょう。
(当然です。万一のためにPCの電源ケーブルを電源プラグから抜いておきましょう。) - 2.配線をショートさせないようにしましょう
(ジャンパブロックのピンをゆがませたりしてしまうと,思わぬ事故につながります。ジャンパブロックに無理な力を加えないようにしましょう。 ) - 3.うまく認識されない場合は,落ち着いて設定を見直そう。
(設定がうまく行かないと,HDDが認識されないので,当然OSが立ち上がりません 。HDDの中身が吹っ飛ぶことはまれなので,設定を見なおして正しく修正できれば正常に立ち上がります。 )
ジャンパブロックの位置は各社大体同じだが,ジャンパブロックのピンの数や配置,設定条件などはばらばらになっている。(下載の資料を参照)
これは,HDDの容量や規格,スピードなどによって必要な情報が異なるためだと考えられる。
なので,同じ会社の製品でも,個々の型番によっては構造や設定が異なる場合もあるので注意しなければならない。
各メーカー,型番の違いに対応するため,まずは自分の使っているHDDの情報を正確に知ることが,重要になる。
- PCがメモリを読み込んでいるときに,あわせてHDDの型番を表示してくれるものを読み取る
最も簡単で,手軽に実行できる方法。
ただ,これだと長くても3秒くらいしか表示されない。
- BIOSの設定画面でならさらに多くの情報 が得られる。
今現在認識されているHDDに限られる が,メーカーや型番,シリアル番号 まで確認できるだろう。(BIOS設定の操作はBIOSというもの参照)
- ぶっこ抜いて調べてしまう
今現在認識されていないHDD や,BIOS設定を呼び出せないような場合は,最終手段,HDDそのものをぶっこ抜いて隅から隅まで調べ上げる しかない。
ジャンク品でないほとんどのHDDはメーカー,製品型番,シリアル番号の他,代表的なジャンパ設定の例までラベルになって張られている のが普通だ。
引っこ抜いて調べてしまえば,以下の資料を漁らなくても最適な設定まで調べられるが,大抵のHDDメーカーは外資系か,外国の企業なので,ラベルは英語表記だ。
以下に代表的なHDDメーカー毎の資料と設定例を挙げる。
HDD診断ツールも自社製の専用ツールを用意しているが,ツール自体が診断だけしかしてくれないため,ローレベルフォーマットが純正ツールでできない等のちょっとした不便はある。
Timber Land Chapel愛用。
| Seagate設定 | ||
|---|---|---|
| Master | <1000> | IDE側に1本ピンを差し込む |
| Slave | <0000> | 全てのピンを抜き取る |
| C/S | <0100> | IDEから2番目のにピンを差し込む |
国産。あんまり作ってると聞いたことない上に,びっくりするぐらい中身を道連れにして吹っ飛ぶ。
こいつのおかげで何度ゲイツ窓の再セットアップをしたことか。→あまりお勧めできない。
今も一応使われているが普段はアクセスしないバックアップドライブ。
| FUJITSU設定 | ||
|---|---|---|
| Master | <1000> | IDE側に1本ピンを差し込む |
| Slave | <0010> | 電源側から2番目にピンを差し込む |
| C/S | <0100> | IDEから2番目のにピンを差し込む |
使ったことがないのでよく知らない。資料だけ入手できたので設定情報のみ掲載。
| WseternDegital設定 | ||
|---|---|---|
| 16-pinMaster | <00100> | 真中に1本ピンを差し込む |
| 6-pinMaster | <100> | IDE側に1本ピンを差し込む |
| C/S | <00001> | 電源側にピンを差し込む |
有名なHDDメーカー。
速度の割に安定するものの,名前の通り放熱がちょっと。。。
Fireball STの設定のみ確認できたので掲載。
| Fireball ST | ||
|---|---|---|
| Master | <1000> | IDE側に1本ピンを差し込む |
| Slave | <0000> | 全てのピンを抜き取る |
資料入手中。IBM製のHDDを使用している方は資料求む。
専用のHDD診断ツールにローレベルフォーマットツールまでついてくるが,IDEケーブルを抜こうとするとピンごとごそっと抜け落ちるなど,耐久度? に多少難がある。
資料入手中。
資料入手中。
自分のHDDの情報がそろったら,実際にピンを差し込む。
作業はあっけないほど簡単に終わる。
ジャンパブロックに傷をつけないように ,必要ないブロックからピンを抜きとり,必要なブロックに差し込めば終わりだ。
ピンセットなどでジャンパピンの背中をつまみ,まっすぐ抜き取り,まっすぐ差し込む よう心がければ問題はないだろう。
- ・HDDを格納する3.5インチベイに空きがあるか
- HDDを増設するにはHDDの格納場所がないと多少困る。
HDDはFDDと同じ3.5インチベイに固定できるように作られているので,そこに空きがあるか調べよう。
空きが内場合は,5インチベイにアタッチメントをつけて設置するか,ケース内に置き去りにすることになる。よっぽどのことがない限り置き去りでも不便はないけれども。。。 - ・IDEコネクタに空きがあるか
- メーカー製のPCだと,デフォルトで接続されているHDDとマザーボードをつなぐだけのIDEケーブルを使っている場合があるので,増設するためには通常の2コネクタケーブルを購入しなければならない。
- ・電源ケーブルに予備があるか
- 増設のHDDにも当然電源が供給されなければならないから,4pinの電源コネクタが用意されていなければならない。分岐コネクタなどを買って対応しよう。
- ・電源供給に余裕があるか
- 分岐コネクタで供給をしようにも,電源ユニットに供給できる余裕がない場合,PC全体が不安定になり,非常に危険になる。
PC背面の電源ユニットの情報を元に,1度PC全体の消費電力を計算してみよう。
- ・ジャンパ設定はあっているか
- ジャンパの設定が正しくないと,HDDが認識されない。
もともとマスターだったものを付け替えたりした場合は,当然OSはおろかBIOSより先のHDD読み込みさえできなくなるので,電源を強制的に落とすしか手段がなくなってしまう。
電源を投入する前に設定をもう一度確認しよう。 - ・IDEケーブルはプライマリ側に接続されているか
- HDD用のIDEケーブルはマザーボードのプライマリIDEコネクタに接続されており,セカンダリ側はCD−ROMなどが接続されている。
Windowsはプライマリ側でのみ動作するので,たとえセカンダリ側でHDDが認識されてもWindowsは正常に動作しないので気をつけよう。












